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「快適性」「重量」「価格」から選ぶロードバイクヘルメット6選

どうも、sayranです。

「ヘルメットって走りにダイレクトに影響がないし、できればあまりお金をかけたくない。手ごろな値段でしっかりしたヘルメットが知りたい」

新規にヘルメットを買う方、交換を検討されている方でこのように考えているライダーの方も案外多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ホイールやサドル、ハンドルなどは変化がダイレクトにわかるので交換のしがいがありますが、ヘルメットは頻繁に交換しないこともあって、後回しになってしまいがちですよね。

しかし、ロードバイクのヘルメットは命を守る最後の砦として、最高の役割を果たすパーツでもあるのです。

この記事では、実際に使ってみた経験を踏まえ、オススメのヘルメットを紹介しています。

ヘルメット選びに少しでもお迷いの方は、この記事を確認いただければ最適なヘルメットにめぐり合うことができるでしょう。

多様化するロードバイクヘルメット

ロードバイクのヘルメットも、他のパーツを同じく軽さが価格差にそのまま直結しており、軽量モデルであればあるほど価格も高額となっています。

昔は軽さが正義でしたが、最近では軽量モデルのほかにエアロ重視、快適さ重視など様々なアピールポイントを持つヘルメットが販売されています。

ヘルメットの安全基準

軽いと安全性に不安があるのでは?という疑問をお持ちの方もおられるかと思いますが、軽量モデルでも、JCF公認、承認モデルであれば問題有りません。
JCF公認、承認モデルでは以下の条件をクリアしなければいけないのです。

  • ヘルメットの通風性能
  • ヘルメットの衝撃吸収性能 300G
  • あごひもの強さ
  • 構造(頭部によく馴染む/視界が十分かなど)
  • 試験(材料/外観/構造/質量/衝撃吸収性/あごひもの強さ)

なお、レースに出る場合、JCF公認のヘルメットを着用する必要がありますので、注意が必要です。

JCF公認、承認ヘルメットの試験基準 https://jcf.or.jp/official/helmet/

ヘルメットの種類

ロードバイクのヘルメットは大きく分けて2つのカテゴリーに分けられます。

ほとんどの場合、ノーマルタイプのヘルメットを使うことが多いです。

ノーマルタイプ

車道などでよく見かけるヘルメットはほとんどがノーマルタイプです。

原付バイクの半球ヘルメットに似ていますが、ロードバイクのヘルメットは軽く加工がされており、通気もしっかりと確保されています。

実は優れた整流効果も持っており、ヘルメットを着用したほうが空気抵抗が軽減されるんですよ。

頭に合うヘルメットを正しく装着すると、かなりのフィット感を得ることができます。

レース向けのものからアーバンライド向けまで、数多くのラインナップも特徴の一つです。

タイムトライアルタイプ

タイムトライアルに特化したヘルメットで、ノーマルタイプに比べて通気孔が少なく、極限まで空気抵抗を軽減するための工夫や加工が施されています。

以前のタイムトライアル用のヘルメットは、後頭部が長いロングテールのものが主流でしたが、最近ではショートテールのものがメインとなっています。

ほぼバイクのフルフェイスヘルメットと同じ見た目で、通気が悪いので夏のタイムトライアルはかなりきついのではないでしょうか。
完全に競技用なので着用している人は少なく、個人的にはタイムトライアルのヘルメットをかぶっている人を見たことがありません。

ヘルメットのメーカー

ロードバイクのヘルメットメーカーはいくつもありますが、ここではこのメーカーを抑えておけば充分、と言えるものを3社ピックアップしてみました。

OGK

日本人のロードバイクヘルメットはOGK一択と言っていいのではないでしょうか。

他の海外メーカーでもアジアンフィットサイズのラインナップがありますが、日本の自転車文化に深く根ざしたOGKが作るヘルメットが、日本人の頭にしっかりとフィットするケースが多いです。

造りもしっかりしており信用の高さは抜群ですが、デメリットをあえて挙げると造形のカッコ悪さです。

ロードバイクに乗るシルエットが気になる方は、OGKを避ける傾向があります。
個人的にはOGKのヘルメットから選ぶのがもっとも無難だと思います。

KASK

2004年にスタートしたイタリアに拠点を置くパーツメーカーです。
新興ブランドですが、自転車、登山、スキーなどの分野でヘルメットを販売しています。

ロードレースチームのSKYのスポンサードしていることもあって、SKYの台頭とともによく見かけるようになりました。
ぱっと見の印象は、通気孔が少なく、見た目がかっこいいという点です。

最近のモデルは通気孔が多くなりましたが、上位モデルは通気孔少なめで空気抵抗の軽減を優先しています。

通気孔が少ないと日本の真夏で使うには、ちょっと厳しいのでは?と個人的には思います。
OGKに比べるとシルエットや見た目がかっこいいので、スタイルにこだわりがある方は選んでみてはいかがでしょうか。

MET

OGKとKASKに加えて、イタリアメーカーのMETをご紹介します。

1987年に創業したロードバイクヘルメットの専門メーカーで、ヨーロッパのプロサイクリングチームを中心に長年スポンサードを重ねています。

創業30年の間に、様々なフィードバックやテストを重ね、完成されたメーカーとなりました。ヨーロッパ系のヘルメットメーカーではMETですね。

厳選ヘルメット6選

自分で使ってみた感想を交えつつ、このヘルメットなら快適に使えるであろうものを6点ピックアップしてみました。
海外メーカーのヘルメットは少し割高ですが、概ね1万円前後の価格で、重さは200グラム台のものを選ぶと快適に使えるでしょう。

OGK

OGKは個人的にもっともオススメのメーカーです。
メーカーにこだわりがない方はOGKを選んでおけば外れなく無難ですよ。

VITT

サイズ表示(参考重量)S/M(245g)L(255g)XL/XXL(270g)
頭まわり55-58cm59-60cm61-64cm

ノーマルタイプのヘルメットにシールドがついたタイプで、サングラスいらずのヘルメットです。
OGKを始めとして各メーカーでは最近、このタイプのヘルメットが流行っているようです。

付属シールドのスペックは

  • カラー:ライトスモーク
  • 可視光線透過率:65%
  • 紫外線カット率:99%以上

となっており、サングラスの機能もしっかりと備えています。
シールドの取り付けはマグネット式となっており、使わない時は収納可能です。

シールド付きタイプのヘルメットがこの価格なので、ライダーの間では人気となりました。
しかし、現状ではあまり普及していないようで、みなさんサングラスは別途で揃えるほうが好みのようです。

サングラスと比べてこちらのヘルメットのほうが風の巻き込みがないので、使い勝手はとても良いです。

IZANAGI

サイズ表示(参考重量)XS/S(210g)S/M(225g)L(240g)XL/XXL(N.A)
頭周のめやす54-56cm55-58cm59-60cm61-64cm

OGKヘルメットのフラッグシップモデルですが、重さはそこそこあります。
アピールポイントは軽量でなく快適さとなっており、手のひらで頭を包み込むようなフィット感を実現しつつ、高温多湿な日本の夏に最適化された冷却効果を実現しています。

空冷効果をサポートするためにクールマックスの生地を採用しており、サングラスに汗が落ちないよう、額の右側に誘導するスウェットパットも完備。

アイウェアホールド機能、消臭繊維「MOFF®」を採用したあごひも、フィット感をより高めるための内装パーツなど、フラッグシップモデルらしく、十分な機能が備わっています。

価格は高いですが、このヘルメットがあれば暑い夏でも走りに集中できるでしょう。

FLAIR

サイズ表示(参考重量)S/M(170g)L/XL(185g)
頭周のめやす55-58cm59-62cm

OGKヘルメットの中では唯一の100グラム台の最軽量モデルです。
少し前であればこのモデルがフラッグシップでしたが、最近の流行りはエアロ効果や快適性重視となっているようです。

軽さと安全性の両立が気になるところですが、日本メーカーの高性能ポリスチレン(EPS)を新たに採用することにより、軽さと衝撃吸収性能を高次元で両立することに成功しています。

FLAIRの主な特徴は以下の通りです。

  • あごひもに消臭繊維「MOFF®」を使用
  • あらゆる方向からの風を効率よく捉える放射状のエアインテーク構造
  • 前傾ポジション時に視界を妨げないシェルデザイン

フラッグシップのIZANAGIの快適性も捨てがたいですが、FLAIRの軽量さとコスパも捨てがたいところですね。

KASK

MOJITO X

サイズ表示(参考重量)SM(220g)LXL
頭周り48-56cm52-58cm59-62cm63-64cm

KASKのもっともスタンダードなヘルメットです。
ブラックとホワイト、ライム、ネイビー、ブルーなど各色そろっており、外国メーカーらしくシルエットがかっこいいです。

重さはMサイズで220グラムとのみ、記載されており、軽量モデルとはいえそうもありません。
最大のアピールポイントは見た目です。

かっこいいヘルメットが欲しい方にオススメですが、外国メーカーのヘルメットなのでしっかりと試着して購入するようにしましょう。

特徴は以下の通りです。

  • 後頭部のフィットシステムにより、幅と高さを調整可能
  • 26か所の大型ベントにより通気性は抜群
  • 抗菌性のあるパッドとあごパッドは、洗濯・取り外し可能

国内よりも海外通販のほうがかなり安いので、Wiggleでの購入をオススメします。

WiggleでMojito Xをみる

Utopia

サイズ表示(参考重量)SM(235g)LXL
頭周り48-56cm52-58cm59-62cm63-64cm

UtopiaはKASKが誇るノーマルヘルメットのフラッグシップモデルで、エアロヘルメットとなっています。
こちらもシルエットがなかなかカッコいいです。
Utopiaという名前とは裏腹に、真夏の頭の快適性には多少疑問が残ります。

使用したことがないので真意のほどは定かではありませんが、整流効果は優れていると思いますが、通気孔が少ないとシンプルに頭がかなり熱くなるのではないでしょうか。

外国の真夏は日本と違って多湿ではありませんし、日本での利用はどうなんでしょう。
Utopiaの特徴は以下の通りです。

  • 隙間風によるノイズを低減
  • 抗菌パッド - 洗濯可能で取り外し可能
  • 最適に配置された通気孔により、高い空力性能と涼しい被り心地

こちらも国内より海外通販のほうが格安で購入できますので、Wiggleがオススメです。

WiggleでUtopiaをみる

MET

RIVALE Mips

サイズ表示(参考重量)SML
頭周り52-56cm56-58cm58-61cm

RIVALE Mipsはヨーロッパの老舗ヘルメットメーカーMETの、ミドルクラスモデルです。

スタンダードモデルのRIVALEにMIPSを加えたモデルで、MIPSとは、事故の際にヘルメットが受けた衝撃をインナーシェルとMIPSレイヤーとが滑りあい、脳に伝わるダメージを低減する構造を持ったものです。

安全性が更に向上したモデルとなっており、見た目の良さも見逃せないポイントです。
通気孔を少し抑えめにしたエアロヘルメット寄りの造りですね。
通気孔が少ないほうが見た目スタイリッシュに見えます。

METは国内代理店が頑張っているせいか、内外価格差が少なく国内でも適正価格で売られています。

RIVALE Mipsの特徴は以下の通りです。

  • ラチェットを締めた際に圧力に偏りが無く、優れたフィット感を得られる
  • ヘルメット前部に冷却効果を得るため、大型ベンチレーションホールを設置
  • 優れたエアロダイナミクスとエアフロ―を実現
  • サングラススポットを最適化

まとめ:ヘルメットに求めるもの

頭の安全を守るヘルメットですが、重量、エアロ効果、快適さなど求めるものによって選ぶヘルメットが変わってきます。

各種目的に対応しているのはOGKで、他のメーカーはどちらかというとエアロ寄りのヘルメットが多くラインナップされていました。
世界のトレンドは軽量や快適さよりもエアロ傾向が続いているようです。

ヘルメットメーカーを選ぶ時のポイントは以下の通りです。

  • 快適さで選ぶならOGK
  • 見た目とエアロ効果を求めるならKASKなど外国メーカー

個人的には、基本OGKをオススメしますが頭の形が合うようであれば、KASKのエアロヘルメットもいいですよね。
外国のメーカーはMETの他にGiroやBellなど有名メーカーが他にもありますので、色々試してみてはいかがでしょうか。

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